今日は、歴史と史学について書きます。
どちらかというと、高校生以下の人向けです。大学受験において進路に迷っている人の助けになると嬉しいですね。
そもそも史学科は:
史学科は、文学部の中に設置されている場合が多いです。要は、文学部の中の一つの学科です。
大きく分けると、日本史と世界史に分けられ、それぞれの時代や地域に分けられます。
大学の教員が研究している地域や時代しか学べないと思う方がいるかもしれないが、卒論は 自由に選べます。
どんなことをするか:
基本的には、座学が中心です。少人数での資料や論文の講読、演習や大教室での講義などが、どこの大学にもあるイメージです。
講読:
指導教員と学生が、一つのテキストを読み進めていきます。英語のテキストが使われることが多いです。西洋史はフランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ラテン語などのテキストが使われる場合もあります。また、中国を研究する場合は、漢文のテキストが使われ、日本史の場合は、古文のテキストで勉強します。
この形式の目的は、学生が日本語以外の資料や論文を正しく解釈できるようになることです。
ギャップはどこで生まれるか
歴史好きで史学科に進む人と史学科での勉強のギャップは、大学での歴史の勉強に対する誤解から生まれています。
歴史好き
私の考える一般的な歴史好きは、ある時代や人物について知ることが好きな人達です。好きな人物が、どんな活躍をしたのか、どんな困難を乗り越えたのかを知るのが好きなんだと思います。歴史を題材にした小説、ドラマ、漫画、アニメなどから、わくわくさせられるのが好きです。
大学の歴史の勉強
あくまでも研究です。事実に基づかないことは、歴史と呼びません。
いままで史実だと思っていたことが、創作だったりします。例えば、日本史の場合は織田信長が革新的な人物ではない、坂本龍馬は歴史小説のような活躍はしていないなどがあてはまります。世界史の場合は、アレキサンドロスの評価が、これに相当しそうです。
まとめ:
歴史が好きな人が、必ずしも史学科に向いているわけではないと思います。歴史を題材にした作品が好きなことと、歴史の研究が好きなことは別というわけです。
コメント